TOP HOT NEWS PROFILE WORKS 地域づくり 木質建築の開発 環境建築 COLUMN
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   COLUMN 03
01
断層を避け、谷を単位とした水系保全型開発
02
凍結深度と基礎断熱
03
床暖房と木質フローリング
04
開放的で透明な空間を木サッシで創る
05
エンジニアリングウッドの可能性
06
内断熱の失敗
07
外断熱工法の効果
08
木構造による軽い屋根表現
09
風化させるな環境問題
10
サスティナビリティ
11
個の尊重
12
汐留都市再開発での都市デザインの欠落
13
東京の空の不思議
14
すばらしい春秋空間は不快な夏冬を超越できるか
15
だれがデザインの責任を負うのか(第三者監理の課題)
16
吉武研究室での刺激的時間
17
風景を凛と引き締める屋根
18
木造の第五世代
19
現代の職人
20
ASIA WEEK
島塚 容子氏
床暖房と木製フローリング
 床暖房の快適さはいうまでもなく、特に24時間型の場合の早朝の快適さは言うに言われぬものだ。温水配管型、電気ヒーター型に加え、最近では蓄熱型の床暖房が表れてきている。設計のし やすさから言えば、深夜電力利用の顕熱蓄熱型が良いのだが、コストの面などさらに改良して欲しい点もある。

  実際の設計ではコストの点から。躯体蓄熱型と顕熱蓄熱型とを使用範囲を分けて採用することが多い。そして深夜電力と昼間電力の平準化をもくろんで安い深夜 電力コストを利用したものが興味深い。ところが実際には、電力業界の寡占による不透明さが絡んでくるため、どれがベストという判断が下せないでいるのも事 実である。業界は安い時間帯をどううまく利用しようかと考えるが、電力会社はバランスを変えてしまったり、料金体系を契約制から丈量性に変えたりして、目先を変えてくるのだ。

 いずれにしろ、深夜電力利用タイプは早朝一番の出勤者にとっては、なんともいえない幸福感があるものである。

 床暖房の仕上については熱貫流率の高いシートかカーペットが良いと思われるが、実は熱貫流率の低い床が一旦暖まった状態の快適さはたまらない。原弘司さんの自邸や粟津邸などでは床暖房の上に大理石の床が敷き詰められており、裸足で歩く暖かさと堅さが不思議な感触だったことを25年経っても忘れられない。木製フローリングも同様で、柔らかい空間づくりと共に、床暖房の暖かさはひときわ気持ちの良いものである。

 浪合フォーラムでは寒冷地に開放的な空間をつくることを考え、過酷な条件の木製フローリングを開発した。床暖房による暴れがないことは当然であるが、加えて雪国の長靴での過酷な使用に耐えられ、さらにローコストの実現という条件である。これに秋田のブナフローリングのメーカーが応えてくれ、ポプラ合板の下地にのサクラ単板を集積し、表面にセラミック塗装を行った接着型フローリング製品となった。工法の簡素化と同時に乾燥材の利用等によって満足のゆく製品が出来たと思っている。

 余談だが、この図書館で思わぬ問題が起こった。小中学生のスニーカーは表面の泥を落としても内部に入り込んだ泥がしばらくすると床暖房で乾燥し、収縮してぽろぽろ落ちてくる。これが踏まれ、汚れと傷を発生するのだ。
 最近、フローリングの弾性が気になりだした。仙田満さんも子どもの足には根太組の木床が弾力性があって良いと述べている。そこでメーカーと協力し、裏のウ レタンフォームを3mmから5mmとしたものを新しく製作した。この製品は弾性にすぐれ、軽運動場の基準を満たすものとなっている。事務所では高森の高齢 者施設から採用をしている。
浪合フォーラム:2層吹き抜けの図書館ロビー空間
「エコマテリアル百話」掲載0110 / 写真:堀内広治
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