TOP HOT NEWS PROFILE WORKS 地域づくり 木質建築の開発 環境建築 COLUMN
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   COLUMN 05
01
断層を避け、谷を単位とした水系保全型開発
02
凍結深度と基礎断熱
03
床暖房と木質フローリング
04
開放的で透明な空間を木サッシで創る
05
エンジニアリングウッドの可能性
06
内断熱の失敗
07
外断熱工法の効果
08
木構造による軽い屋根表現
09
風化させるな環境問題
10
サスティナビリティ
11
個の尊重
12
汐留都市再開発での都市デザインの欠落
13
東京の空の不思議
14
すばらしい春秋空間は不快な夏冬を超越できるか
15
だれがデザインの責任を負うのか(第三者監理の課題)
16
吉武研究室での刺激的時間
17
風景を凛と引き締める屋根
18
木造の第五世代
19
現代の職人
20
ASIA WEEK
島塚 容子氏
エンジニアリングウッドの可能性
エンジニアリングウッドは日本ではまだほとんど生産されていないのが実状である。逆にアメリカでは一般的で、ツーバイフォーの材料として造られているのだが、これが他の国に普及していないのが不思議なくらいである。

PSL(パラレルストランドランバー)を例にとってみよう。アラスカやカナダのPSLは主に米松で造られるが、このPSLの原木から最終製品への有効利用率は驚くことに8595%に及んでいる。普通の米松の集成材が4045%、秋田杉の集成材に至っては2025%という歩留まりの悪さである。特に杉材はヤング係数が低いため、ラミナという25mm30mm厚 の板を挽くときにハンマーで叩きながら、ヤング係数のクラス分けを行い、梁材の辺材にヤング係数の高いラミナを配し、中心に低い材を配するというコンピューター製材を行っているが、それでもこの低い歩留まりである。喩えていえばマグロの大トロだけを食べてあとは捨てているようなものである。

 こう考えるとエンジニアリングウッドの重要性は大きいことが分かる。無駄を無くし、ある時は枝まで利用してストランドをつくり、それを固めて梁をつくる。 この製法はむしろ間伐材の利用に適しているのではないかと思うほどである。ひょっとすると日本の林業の課題を救う道かも知れないと密かに思って、実践する集成材メーカーが表れることを心待ちにしているのである。

余呉やまなみセンター:PSL梁
「エコマテリアル百話」掲載0110 / 写真:堀内広治
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