TOP HOT NEWS PROFILE WORKS 復興構想
Recovery Plan
for Fukushim
エネルギー
開発
Energy
Development
環境建築
Environmental
Architecture
地域づくり
Town/Regional Planning
木質建築
の開発
Timber Structure Development
|
  環境建築 Environmental Architecture
01
環境建築
Environmental
Architectures
of Ben Nakamura
02
余呉やまなみセンター
・はごろもホール
Yogo Yamanami Center
and Hagoromo Cultural Hall
03
大東文化大学
板橋キャンパス
Daito Bunka University
Itabashi Campus
04
七沢希望の丘初等学校
Nanasawa Kibounooka Elementary School
05
木創研
ローコスト・
ゼロエネ住宅
Mokusoken
Low-cost and
Zero Energy House
七沢希望の丘初等学校
Nanasawa Kibounooka Elementary School
■里山の中の一つの環境世界
この建物は、小さな里山の敷地を一つの環境的世界として完結するように考えている。
広域のエネルギー供給・処理ではなく、可能な限り自己完結する個別供給・個別処理という2050年の社会を見通したゼロカーボン環境建築を目指した。
木材は地元の製材工場の協力により現場の伐採木材を含め、構造材、造作材及び家具の一部に地場産材を採用した。
教室は人工照明に頼らない自然採光を主とした教育ができるように、明るい場とほの暗い場など、濃淡のある光の空間を造り出した。
建物南面は構造に必要な耐力壁を、耐力格子にすることにより教室内に柔らかな光を取り入れ、自然の変化を感じられる空間としている。
また、建物外周部の深い軒により夏期の日射を遮蔽し、冬季には光を取り入れるように計画している。

□自然の力を利用した快適な室内環境
森とグラウンドという南北の微気候・温度差を利用した風が建物を貫通し、健康的な空気環境を生んでいる。
これを助長するように、ソーラーチムニーを2ヶ所設け、室内空気は自然のドラフト力で換気を行っている。

□大地の熱を利用した空気環境
新鮮空気は森から採取し、地中ホット(クール)チューブ(約50m×3)により地中の熱で温め、冷やして床下に給気している。
竣工後の実測データ(12月)では、ホットチューブにより外気温度を約3℃上昇させることが確認されている。

□バイオマスボイラーによる暖房システム
冬季の暖房は木チップボイラーにより温水をつくり、ファンコイルユニットで室内空気を暖め、床下に送り、低温ふく射式床暖房による快適な居住域空調とした。
床面が適度に暖められ、冬場の床面の底冷えを防止し、年間を通して子どもが素足でも活動できる温熱環境である。

□雨水、汚水・雑排水の敷地内処理
雨水は敷地内で浸透させ、建物から出る汚水・雑排水は浄化槽から敷地内浸透させ処理し、外部の下水に頼らない自立型の排水処理の考え方とした。

これらにより、CASBEE評価は Sランクを達成した。




(写真左)ボイラー室:温水(60℃)をファンコイルユニットに供給する。
(写真右)サーモチューブ給気口:森の新鮮空気を取り込む
■ Nanasawa Kibonooka Elementary School

Nanasawa Kibonooka Elementary School(PDF:1.54MB)
■ Thinking outside the usual white box
(Japan Times 14.03.02)

Thinking outside the usual white box
(Japan Times 14.03.02)(PDF:14.8MB)
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