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■鹿島町の駅前商店街はシャッター通りと言われるほど、高齢化し、東のバイパスが出来てから衰退している。旧国道の真野川橋梁が幅員25mに拡幅され、それに伴って町を縦断する旧国道の幅員も12mから25mに拡幅される予定となった。中村は当初これは旧国道沿道の市民活動を粉砕する行為だと反対していたが、現実になると具体的な回答を出さなければならず、1年間のワークショップで市民と議論をして解決の方法を考える機会となった。
■ワークショップは2週間に一度、夜の談義を挟んで2日に渡った。宿題として魅力探しを課し、必ず現地を歩いて確認した。
■イベントとして小学生に私の好きな鹿島町の絵を、中学生とはカメラを渡してグループで私の鹿島町を撮影し、表彰する一日をつくった。最後は皆で模型作り、丸い交差点や広い道路の真ん中を駐車場化する案などが生まれた。
■市民と議論して、平凡に見える自分の町がいかに豊かな魅力に満ちているか、余り話さなかった人たちが一緒に街のことを調べ、議論すると、寝たきりの高齢者を思いやり、多少道路拡幅で壊されても、したたかにその後の町を構想する力が湧いてくることを実感した。
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